SMAP解散 分裂騒動の溝埋まらず…修復不可能…5人の絆
今年でデビュー25周年を迎える国民的グループ・SMAPが、12月31日をもって解散することが13日、分かった。デイリースポーツの取材に対し、所属するジャニーズ事務所が認めた。今年5月以降、複数回の協議を重ね、休養も打診されたが、今月10日に過半数のメンバーが「休むより解散したい」と申し出て、翌11日に事務所が受け入れた。5人は9月の契約を更新しており、ジャニーズ事務所に残留。2017年以降はソロ活動を続けていく。
1月の分裂・解散騒動から約7カ月、絆は戻らなかった。事務所を通じ、リーダーの中居正広(43)は「このような結果に至ったことをお許しください。申し訳…ありませんでした…」と謝罪。木村拓哉(43)は「無念。『解散』と言う本当に情けない結果。今は言葉が上手く見つかりません」と絶句した。
関係者によると、2月以降、コンサートや25周年イベントに向けて協議してきたが、メンバー間の心の溝が埋まらないほど騒動の影響は大きかった。「心のハーモニーに乱れがある。バランスが悪くなっている」と、分裂状態は続いていた。
ジャニー喜多川社長(84)が解散を「あり得ない」と否定した5月以降、5人は社長と2回、個別で2回、今後の活動について協議。メリー喜多川副社長(89)との面談はないものの、藤島ジュリー景子副社長(50)とも会談を重ねた。さまざまな周年企画が提案されたが、「今の状況ではグループ活動をすることは難しい」と漏らし、7月の民放歌番組出演を辞退した。
事態を重く見た事務所は8月に入り、前向きな状況が整うまで海外で語学や演技の勉強をするなど休養を提案したが、10日に過半数のメンバーが解散を決意。事務所に「活動休止は中途半端。いつ活動再開するかが自分らにない。中途半端に期待させるより潔く解散の道を選んだ方がいい」と希望、存続派メンバーも「仕方ない」と受け入れた。11日に役員協議が開かれ、功績を尊重することで事務所も受け入れた。
1996年には森且行(42)の脱退、2008年にも中居とメンバーとの方針の違いで解散が浮上したという。3度目の解散話を決定づけたのは分裂と、昨年からグループ活動を控え、ソロ活動専念を希望していたメンバーの勤続疲労だった。
無念さをにじませた中居と木村に対し、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)は解散を選択したとみられる。騒動中は中居ら独立派4人と木村の分裂状態だったが、今回は年長2人の存続派と年少3人の解散派に別れたようだ。
解散を受けてパラリンピック応援の役目は終了、ファンクラブも消滅する。現在、フジテレビ系「SMAP×SMAP」以外5人での活動はなく、新曲発売、25周年イベント、会見の予定もない。
25年にわたり夢と希望を与えてきたSMAPがファンの前に姿を見せたのは3月12日、NHK総合「震災から5年 “明日へ”コンサート」で歌唱したのが最後となった。