ジャニー喜多川社長 SMAP解散に肩落とす 年下3人の意志強く…
今年でデビュー25周年を迎える国民的グループ・SMAPが、12月31日をもって解散することが13日、分かった。デイリースポーツの取材に対し、所属するジャニーズ事務所が認めた。今年5月以降、複数回の協議を重ね、休養も打診されたが、今月10日に過半数のメンバーが「休むより解散したい」と申し出て、翌11日に事務所が受け入れた。5人は9月の契約を更新しており、ジャニーズ事務所に残留。2017年以降はソロ活動を続けていく。
わが子のように育ててきたジャニー喜多川社長でもSMAPの解散を止めることができないほど、心の溝は深いものだった。
ジャニー氏は自らの言葉で解散を否定した5月以降、積極的にメンバーと対話を続けてきた。「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」などのギネス世界記録を持つジャニー氏自ら「ファンが待ち望んでいるからエネルギーをSMAPにぶつけたい」と25周年を祝うコンサート、イベントの演出に意欲を見せるほどだった。
演出やトークの仕方などデビュー前からエンターテインメントをたたき込んだ社長の呼びかけに、メンバー全員が応じて協議を続けてきた。“父”のような存在であるジャニー氏との話し合いでも、グループ活動の限界とソロ活動への思いを覆すにいたらなかった。
10日に過半数が解散を申し出たことに、ジャニー氏はがっくりと肩を落としたという。それでもメンバーの意見を尊重したようで、今後は「5人は自分が育てた。生涯、自分の子供。個人活動に切り替える。グループだろうがソロだろうが自分は同じ愛情を注ぐ」と、5人の個人活動をサポートすることを決めている。
ジャニー氏の思いを知っても、SMAPは解散へと傾いた。周囲の話では、小学校時代からSMAPとして活躍した香取は騒動後に「虚脱感があった」そうで、SMAPとしてやりきった様子だったという。年下3人が示した解散意志を年上2人も覆す気力がないほど、SMAPは疲弊していたようだ。
解散意志のあったメンバーは「ファンにうそをつけない。休業という言葉をつかってファンに期待を持たせるのはファンに対して失礼」という考えが強かったようだ。25年支えたファンのことを思うのならば、1月の危機を乗り越えながらも自らの意志で解散を選択した本音を、会見やファンが集うイベントを設け、本人たちの口からはっきりと語り尽くすべきではないだろうか。(ジャニーズ担当・上野明彦)