「世界に一つだけの花」 CD化以降初めて300万枚へ
12月31日をもって解散することを発表したSMAPの稲垣吾郎(42)が18日に放送された文化放送「稲垣吾郎のSTOP THE SMAP」(木曜、後9・30)で、メンバーでは初めて肉声で解散に言及した。この日は5人でのレギュラー番組が年内で全て消滅することが判明。また、代表曲「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」の出荷枚数が290万枚を突破し、シングルCD史上初のトリプルミリオンが見えてきた。
SMAPの所属レコード会社・ビクターエンタテインメントはこの日、夏季休業中だった14日の解散発表後、初の営業日となった。
SMAP関連商品について朝から協議するなど対応に追われ、3万枚のバックオーダーを新たに受注。トリプルミリオンが視界に入ってきた。
2003年発売の「世界に-」は、分裂危機が報じられた今年1月にもファンが購買運動を行った、SMAPの代名詞とも言える最大のヒット曲。14日未明に解散が発表されると、ファンによる“惜別買い”で同日付のオリコンデイリーランキング3位にランクイン。大型CDショップで完売するなど品薄状態となり、メーカー在庫もなくなっていた。
国内歴代シングル曲で売り上げが300万枚を超えているのはわずか2曲。457・7万枚の子門真人「およげ!たいやきくん」(1975年発売)と325・6万枚の宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」(72年発売)で、いずれもレコード時代の曲だ(オリコン調べ)。
CD時代では293・6万枚のサザンオールスターズ「TSUNAMI」(00年発売)が最多。「世界に-」は歴代8位だが、解散する12月31日に向けてセールスを伸ばすことは間違いなく、大台が現実味を帯びてきた。