高畑淳子会見・一問一答(2) 裕太容疑者の実刑も覚悟「罪に服すべき」
女優の高畑淳子(61)が26日、都内のホテルで会見を開き、強姦致傷の容疑で逮捕された息子で俳優の高畑裕太容疑者(22)について謝罪した。親として、どうしても息子をかばおうとしてしまう気持ちを抑え込み、被害女性への贖罪を続ける考えを示した。裁判で実刑を下される可能性も高いが、「罪を犯した以上、罪に服すべきだと思っています」との覚悟を示した。
【以下、会見の一問一答要旨】
-今後、裕太容疑者に何を言うか。
「相手の方を考えること。こんなことを言うのは親というのは本当にばかな生き物で、どうにかしてこれが間違いであってくれと息子のことをかばおうとしてしまいます。今はやってはいけないと思います。被害者といわれる方が、もし自分の娘だったらということを頭の中ですり替えて物事を冷静に見なければと思っています。自分の息子がやったことではない(というのではなく)…被害にあったと言われる方が、今いる大切な娘だったらと考えて物事を見ようとしています」
-女性に対して謝罪は。
「お会いしたかったのですが、お会いすることができませんでした」
-会える予定は。
「今のところたっていません」
-なんと謝罪をするつもりですか。
「おけがのことを、うかがわなければいけないと思いますし。おけが以上に…申し訳ないということしか言葉が見つからないです」
-芸能界に入ってから変わったと感じたことは。
「芸能界に入ってからということもないと思いますが、お付き合いも広がりますし、それを変化というのであれば、変化と言うと思いますが…」
-忙しくなって変わったことは。
「それはもちろん生活のサイクルは変わりましたけれども、そういうことを結びつけてはいけないと思っています」
-子育てについては。
「自分なりに精いっぱいやったつもりではあったのですが、こういうことになってしまった以上、何も言うべきことはないと思っております。私の育て方がいけなかったんだと思います」
-どういう思いで育ててきたか。
「うそをつかないこと。人様に迷惑をかけないこと。人に感謝をちゃんとすること。そのようなことを言ってきたつもりではありますけど、そんなことはこの場で言えることではないと思っています」
-なぜ事件を起こしてしまったと思うか。
「彼の甘さだと思います」
-被害女性に会うことを拒否されたのか。
「詳しいことを言ってはいけないのでしょうが、取り調べがあるのでと聞いています」
-交際女性などの紹介をされたことは。
「あります。学生時代もありました」
-懸念していたこととは。
「規律をちゃんと守れないところが…。中学時代の遅刻とか、家への帰宅時間とか。思春期のことはみなさんもあるのでしょうけど…。今回の事件と比較してはいけないのですけど、学校での授業態度ですとか。そういうことが一つ一つ。規範ができないところが」
-酒席をともにしていて感じることは。
「お酒は普通だと思います。変わってしまうとか乱暴になることは、私と飲んだ時にはなかったと思います」
-性癖については。
「それは…男の子どもをほかに持っておりませんので、男の子というのはこういうものかな、というぐらいにしかないですね」
-性的な指向が異常と思ったことは。
「性的な指向がおかしいと思ったことはなかったですね」
-量刑への覚悟は。
「罪を犯した以上、罪に服すべきだと思っています」
-情状証人としては。
「何でもやらなければならないと思っています」
-被害者に対しては。
「まずはお会いして早く謝罪をしたいと思っています」
-ご自身の仕事への影響は。
「私はこの後、『雪まろげ』という舞台を引き受けしていて、私が舞台に立ってはいけないのではないでしょうかとお伺いをたてました。(制作の)東宝の方が、『高畑さんが立たないといけないんです。1万人の方が切符を買ってらっしゃるんです』と。この状態でお芝居をやるのは自信がないですが、舞台に立って今月、今年いっぱいを地方の方にも舞台をお見せするのが私の贖罪だと思っています」