高畑淳子会見・一問一答(3) 息子の過去の性的問題「ございません」
女優の高畑淳子(61)が26日、都内のホテルで会見を開き、強姦致傷の容疑で逮捕された息子で俳優の高畑裕太容疑者(22)について謝罪した。雄太容疑者について、少年時代から寝坊で学校に遅刻したり、生活態度に不安があったりしたものの、過去に性的な問題は起こしていなかったと振り返った。
【以下、一問一答要旨】
-裕太容疑者は人気が上昇していた。
「ありがたいと思っていました」
-仕事に穴を空けた。
「許されることではないと思います」
-24時間テレビではパーソナリティー、ドラマ出演と大役を任されていた。
「本当に…。お詫びの言葉も見つかりませんし、現場での皆さんのことを考えると、想像できないほどの大変なことをなさっているわけですから。何をしたらいいのかも想像がつかないですけど…」
-裕太容疑者はどのように迷惑をかけていると感じていたか。
「それは『申し訳ない、申し訳ない』と。頭の回路が止まっているみたいでしたけど、申し訳ないと繰り返すばかりでした」
-女性に対する危うさは感じなかったか。
「芸能界に入って、見たこともないぐらいきれいな人を見て浮かれている様子を皆さんもご存じだと思いますが、あのまま」
-共演したら好きになってしまう。
「すぐ人を好きになるというか。子どもたちもそうですし。すぐ人を好きになるという。男女を問わず。そういうところはありました」
-それがこの事件につながるとは考えたか。
「ここまで愚かとは思わなかったですけど、そういう危ぐは常にあったような気がします」
-母が会見すると裕太容疑者は知っているか。
「外の情報は何も入らないので知らないと思います。新聞、携帯何もありませんので」
-面会をされた際に、会見をするとは伝えなかったか。
「15分しかありませんので、どれだけの人に迷惑をかけたかということを所属事務所の社長さんが10分ほど使ってご説明になって。想像はしていたと思いますが、今日のこと(会見)は言っていないと記憶しています」
-すいませんというのは何に対してと。
「ご迷惑をかけたこと、被害者の女性のお気持ち、仕事関係のこと、そして家族のことも言っていました。ここまで力をお貸しくださって、働く場所を与えてくださった所属事務所の社長さんに対して、すべてのことをなくしてしまうことに対して申し訳ないということだと私には見えました」
-息子に会えない状況で、報道される姿をどう見たか。
「その時も…。つらいとか、そういうことよりも、これが現実なのか、というのが一番近い気持ちなのかと思います」
-車両の中ではぼう然としていた。
「昨日の接見でもそうですが、頭がよく動いていなくて、事態を整理できていない状態に私には見えました」
-親の責任がどこまでかかるかという議論はよく起きる。どう考えるか。
「成人した男性ではありますけれども。私はもちろんその前に高畑裕太がそうであったように、いろんな方の力を借りて、拝借してこのように仕事をする場を与えていただいた。母親であって人間でありますが一つの商品です。そこのところを自分でどう整理すべきか」
(続けて)「成人した男性であれ、母親の気持ちとしてはともに贖罪すべきという気持ちが一番にはしっておりますが、私だけの気持ちで動いていいのだろうかということも頭のすみには置かなければならないのだろうなと思っております。成人している男性だから自分とは関係無いとは絶対に言えないと思います」
-女性に対する態度は。偉そうにするとか、甘えるだとか。
「誰にでも…、上からとか、そういうことはなかったように思います。特別上から何かをしていると感じたことはないです」
-女性トラブルは過去はなかったか。
「はい(なかった)」
-成人後に不可解な発言や問題行動はなかったか。
「学校時代は揺すっても起きないぐらいのこともあってお勉強がきらいだったんですが、お仕事が始まってからは自分で目覚ましもかけて。ちょっと変わったところはある子でしたけど…。夜寝ないことが心配ではありましたけど、奇行…喜んで仕事はしていましたので。思春期のあの困った状態の人がここまでなるのかと思っていた次第なんですが」
-あの困った状態ということは、思春期のころは。
「お勉強とか嫌いだったので。学校で寝てたり、遅刻が多かったり」
-芸能界入りで不安に思うことは。
「思っていました。ただ、その時は、変わった要素が意外性を持つという、こんなことをこの場でいうべきでないと思いますが、ありがたいお仕事をいただいていたように思います」
-実刑も考えられる。
「高畑裕太がたくさんのお仕事関係の方を多大なご迷惑をかけているのと同時に、私がお引き受けしているお仕事をここで降りてしまっては同じことをしてしまうと思います。12月まではこれを務めることが贖罪だと思っています。その後のことはまだ、考えておりません」
-裕太容疑者とは同居していたか。
「演劇大学が終わって1人暮らしをしていたのですが、連続して出演させていただける番組がうちの近くだったものですから1年ぐらい前から戻ってきました」
-自宅で一緒になることは多かったか。
「私は基本的に外に出ないので、仕事が(終わるのが)早かった時は自宅での時間もあったと思います」
-最後に裕太容疑者と会ったのは。
「8月19日か20日ぐらい。朝出掛けて行く時だと思います」
-その際のやりとりは。
「早朝の仕事から群馬にいくということだったので、泊まりにいる物、タオルなどがなかったので、泊まりにいくんだなということで、顔を見ていないまま。送り出してはいません」
-差し入れは
「Tシャツです」
-裕太容疑者が仕事仲間から、性格の面で苦言を呈されたことは。
「私が知る限りでは苦言というものはなかったように思います。いろんな方からのお誘いを受けて、かわいがっていただいている気がしていました」
-女性芸能人の中で彼をいやがっている人もいたようだが。
「ああいうタイプの男の子がいやなのは多いだろうなと思います」
-性的な衝動を抑えられない、ブレーキがかからないということは過去、あったか。
「私が見る顔は家庭の中だけの顔で、その中で思い出されることはないように思いますが…」
-計画性があったのではないかということも調べられている。
「そのことは報道されていることなので…。それがどうであるかというのは、この場では本当に申し訳ないのですが…」
-これまでの関わり合いの中では。
「ないと思います」
-性犯罪は繰り返される傾向にある。過去に同様のことがあったのか。
「ございません」
-このようなことが起きるとは思わなかった。
「ございませんでしたが、今、それを言ってはいけないことなのではないかということなので」
-ブレーキがかからない状況はどう感じるか。
「家族が22歳の男性にずっとついているのは…。ただ家での、私にできる限りのケアはしたつもりでいましたが、今申し上げることにないように思います」