高畑淳子 涙の謝罪も「死ぬ」発言の長男・裕太容疑者“かばってしまう”

 会見を行った女優・高畑淳子
 ひとつひとつの質問にていねいに答える高畑淳子=東京都内
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 女優・高畑淳子(61)が26日、長男で俳優の高畑裕太容疑者(22)が強姦(ごうかん)致傷罪で23日に逮捕された事件を受けて、都内で会見した。高畑は目に涙を浮かべ、被害女性や仕事関係者らに謝罪。25日に拘置先の群馬・前橋警察署で面会した際、「死のうと思った」と漏らしたという裕太容疑者に、「私はどんなことがあってもお母さんだから」と伝えたことも明かし、変わらぬ母性愛ものぞかせた。

 親不孝な息子のために、矢面に立った。会見場には報道陣300人、テレビカメラ27台が集結。高畑は冒頭、「このたびは…大変な…ご迷惑をおかけしました。大変なことをしてしまいました。本当に申し訳ありません」と言葉を詰まらせ、6秒間頭を下げた。

 4日前までは人前でも「ウチの裕太君」と呼び、溺愛していた長男が卑劣な性犯罪の被疑者に。「私の育て方がいけなかった」と後悔はしても、突き放せなかった。

 「こんなことになっても、親はホントにバカな生き物。どうにか間違いであってくれと、息子のことをかばおうという気になってしまいます」と本音を隠さず。「私は色んな方の力を拝借し、仕事を与えていただく人間であり商品。母親としては、ともに贖罪(しょくざい)すべきの気持ちが一番ですが、私だけの気持ちで走っていいのだろうか」。芸能人だからこその苦悩も吐露した。

 会見24時間前、初めて裕太容疑者と接見した。15分間、対面した息子の様子を「泣いて『すみません』を繰り返すばかり」と説明。被害女性、仕事関係者、家族への謝罪と反省の気持ちと代弁した。

 「『死のうと思った』みたいなことは言ってましたね。理路整然と話せる状態ではなくて…」と衝撃的な言葉を明かし「不謹慎ですが、私は『どんなことがあっても、お母さんだから』と言いました」と声を震わせた。

 30分の予定だった会見は、全ての質問に答えたいという高畑の希望で延長され、1時間4分に及んだ。たった一人で終始立ったまま。何度も目頭を押さえ、鼻をすすり、せき込むこともあった。ショックで疲弊している体調を考慮した関係者は着席スタイルを勧めたというが、高畑の強い意向で自身のイスは用意すらしなかった。

 裕太容疑者の芸能界復帰は「してはいけない」と完全否定。「自分のやってしまったことを自覚することがスタート。被害者とされる方にどれだけの思いをさせてしまったか、心に植え付けることが一番。ご迷惑をかけた方のことを1日1万回、思い出すべき」と、更生の“最低条件”も示していた。

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