橋下氏、小池知事の築地市場問題「アピール延期なら失敗する」「こりゃ、まずい」
前大阪市長の橋下徹弁護士がツイッターで、東京都の小池百合子知事の東京・築地市場の移転延期判断に対して「改革知事をアピールするためだろうが、政治戦略・戦術としては失敗するだろう」と持論を展開した。
30日から31日にかけてツイッターに連続投稿した橋下氏は、小池知事の方針に「こりゃ、まずいな。」とツイート。「延期には莫大なコストがかかることも認識しなければならない。それは結局都民の負担になる」と問題提起したうえで「延期した以上、完全白紙撤回を目指さなければならない。いったん立ち止まったことのアピールのために延期し、結局は移転となれば都民の期待が急速に萎み政治的に失敗」と指摘した。
橋下氏は「完全白紙を狙うなら延期。そうでなければ移転して業者の要望をある程度聞き、過去の検証をする。延期して最終的に移転というのが政治的に最も最悪」と唱え「完全白紙を狙うならいいのですが、そうでないなら延期コストが大き過ぎ」「延期で期待を最大限に膨らませた上で最終的に移転ということであれば政治的ダメージは計り知れない」と警鐘を鳴らした。
小池知事に向けては「延期判断をするなら延期コストの明示は絶対に必要。それを明示しない延期は都民ファーストではない。それで都民が納得すればいいです」と唱えた。
一方で「小池都知事が今、力を入れるべきは、築地市場移転問題やオリンピック問題ではない。平成29年度の予算編成だ。築地市場移転問題やオリンピック問題では改革の成果はそれほど出せない」と求め「大ナタを振るうなら今から全力で始動しないと間に合わない」と記した。