日テレ動かぬ改編で攻める 「笑点」に象徴される「習慣」づけ

 日本テレビが1日、都内の同局内で10月期の番組改編説明会を開いた。注目すべきはその改編率の低さで全日帯(午前6時から深夜0時)では、わずかに3・9%。いわゆるゴールデンタイム(午後7時から同10時)でミニ番組、連続ドラマをのぞく改編番組は水曜7時のバラエティー、東野幸治司会の「1周回って知らない話」(7日初回、水曜、後7時)だけという不動ぶりだ。

 日本テレビは「習慣日テレ」というスローガンのもと、とにかく視聴者に「日本テレビを見る」という習慣をつけてもらうことを意識した編成を続けている。その結果、ゴールデンタイムでは連続ドラマを除くと「1周回って知らない話」のみの改編となった。

 ただ、今回の改編で終了した前番組「真実解明バラエティー!トリックハンター」は、福士睦編成部長によれば「数字(視聴率)でいけば、改編が(すべきか)どうか、という番組で頑張ってくれたソフト」だったという。その上で、「1周回って知らない話」をスタートさせる理由を「攻めの姿勢で新しいソフトをやっているというところです」と説明した。同番組では演出に局内の若手を起用して、育成も図っているという。

 また、福士編成部長は、番組の看板を変えずに、視聴者を引きつける「リブランディング」を重視しているとも語った。その例に司会が桂歌丸から春風亭昇太に引き継がれた「笑点」を挙げ「若い人たちも笑点を見てくれている。中身は日々、変えていきます」と語った。

 「1周回って知らない話」は、当たり前になりすぎて、今の世代の視聴者が知らなくなってしまった話題や、素朴な疑問について、芸能人・著名人に直接ぶつけて答えてもらう、というトークバラエティーで過去の特番で好評を博した。司会の東野とアシスタントを務めるフリーの川田裕美アナにちなみ、初回ゲストには今田耕司と、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ・日本テレビ系)キャスターの宮根誠司が出演するほか、サッカー元日本代表の澤穂希氏と夫の辻上裕章氏が、テレビ番組で初共演する。

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