動く宇多田6年ぶり解禁 朝ドラ楽曲は「オフコース、チューリップをイメージ」
9月28日に8年ぶりにアルバム「Fantome」をリリースするシンガー・ソングライター宇多田ヒカル(33)が2日、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌でアルバムにも収録される「花束を君に」の“本人出演MV”を自身のHPで公開する。
2010年に休業を宣言した宇多田自身がMVに登場するのは2010年の「Goodbye Happines」以来6年ぶり。歌手活動再開後、初めて“動く宇多田”がお披露目される。
撮影は8月上旬に都内で行われ、全編がモノクロの世界観で、宇多田が静かに同曲を歌いあげる内容。関係者によれば「楽曲に込めた思いがストレートに伝わるように、一切の装飾を可能な限り削ぎ落とした映像にしよう、というコンセプトで制作した。歌詞にある『涙色』とは無色透明だ、というのが宇多田本人のイメージだったため、あえて色彩のないモノクロ映像を選択した」と説明している。
同曲のMVはすでに、4月にアニメーション版が公開されているが、アルバム発売タイミングで改めて制作。監督は「Addicted To You」「Wait&See」のMVも手がけた竹石渉氏が務めた。
宇多田は朝ドラ主題歌について「ドラマが国民的な番組なので、意識的にいつにも増して間口を広げる作詞をしました。オフコースとかチューリップ、エルトン・ジョンの『タイニーダンサー』をイメージして軽やかな感じに“開いてる”曲を目指して」とオフコースらの楽曲をイメージして制作したことを明かし、「いろんな状況で、いろんな人に当てはまるといいな、と思います」とコメントした。