船村徹 心臓手術から仕事復帰 感極まり涙も

「男の友情」をギターの弾き語りで披露する船村徹氏=茨城県民文化センター
親友だった高野公男さんとの思い出を語った船村徹氏(左)と北島三郎=茨城県民文化センター
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 今年5月に心臓の手術を受けた作曲家・船村徹(84)が3日、茨城県水戸市の茨城県立県民文化センターで行われた「高野公男没後60年祭『船村徹コンサート』」に出演。4カ月半ぶりに仕事復帰を果たし、笑いあり涙ありのステージを披露した。

 船村氏は、昨年12月ごろから息苦しさを訴え、今年4月に心不全と診断された。そのため5月6日に8時間にも及ぶ心臓弁置き換え手術を受け、7月9日に退院。その後も自宅療養とリハビリを続けていた。毎年6月12日の誕生日に開くライフワークの「歌供養」の法要も取りやめた。

 本来なら8月8日の「山の日」制定記念曲の発表会見に登場予定だったが、ここも大事をとって体調不良で欠席。この日に備えた。

 2歳年上の作詞家・高野公男氏とは1949年に栃木県から上京し東洋音楽学校で知り合った。茨城県出身の高野氏とは、北関東の訛(なま)りという共通点から意気投合。長く親交を続けコンビで「別れの一本杉」などの名曲を生んだ。56年に高野氏が死去した後も「高野は僕の体の中で生きている」と一心同体で、最近も「心臓の手術を受けたのは、この日のステージに立つため」と周囲に語っていたほど。

 そんなステージでは、1400人を前に弟子の北島三郎(79)とイスに座ったまま30分ほどトーク。そのうち半分は、高野氏との思い出話の独演会で下ネタを交えて会場を沸かせた。そして、天国へと旅立った高野氏が書き残した作品に自身が作曲した「男の友情」をギターの弾き語りで熱唱。歌唱後は感極まって涙を流した。「話していると、すぐそこに高野がいるのです。今も今日も彼がいる」と変わらぬ固い絆を語っていた。

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