「こち亀」連載終了 さみしがるファンら多数 “地元”で銅像と記念撮影も
連載40周年を迎えた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、17日発売の「週刊少年ジャンプ42号」(集英社)で、最終回を迎えることが3日、分かった。作者の秋本治氏(63)が東京・神田明神で、絵巻奉納式後に会見して発表した。
「こち亀」の連載終了が明らかになった同日、舞台となった東京・葛飾区では、JR亀有駅近くにある主人公・両津勘吉(両さん)らキャラクターの像を名残惜しそうに撮影するファンの姿が見られた。
両津と同じく、浅草で生まれ、職場が亀有という小沢道彦さん(40)は「両さんと共通点が多くて思い入れがある漫画なのでショック」と驚きを隠せず。「まだまだできるはずだ」と残念がった。
学会出張で来ていた熊本大准教授の安高啓明さん(37)は「国民的人気の漫画で、一つの時代が終わるような気分」と感慨深げ。「良いところで終わるのも勇気がいること」とおもんぱかった。
連載初期からのファンだという神奈川県大和市のピアノ講師川口多喜子さん(50)は「どれだけ読んでも同じ話がなく、面白かったのに」とさみしそうだった。