爆問・太田 巨泉さんとのケンカ懐かしむ「親父とできなかったことを…」
7月12日に亡くなった大橋巨泉さんを追悼する「大橋巨泉を偲ぶ会」が5日、都内で行われた。巨泉さんの晩年、ラジオ番組で共演する機会が多かった爆笑問題の太田光は、「オヤジとできなかったことを巨泉さんとやれた」と政治や世情について語り合ったことを懐かしんだ。
爆笑問題が巨泉さんと仕事をするようになったのは“セミリタイア”後のこと。最近でも巨泉さんが海外から帰国するたびに「お前たちの番組に出てやる」と、おなじみの姿勢でTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」に出演していた。戦争反対、平和維持を主張する巨泉さんとは共感しつつも、そのアプローチの仕方について激論を交わしていた。
15年春には、太田が安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に出席。首相の政策に反対の巨泉さんからはラジオ内で「なんで行ったんだ」と詰問された。太田も直接首相と会おうともしない巨泉さんの姿勢に「だからダメなんだよ!」と猛反論。収集がつかない生放送になった。
太田はそうしたやり取りを懐かしみながら「僕のおやじが5年ぐらい前に亡くなって。(父とは)会話がほとんどなかった。(巨泉さんは)肉親じゃない分、オヤジと同世代の人として、ぶつけたい疑問を全部ぶつけて、大げんかして、貴重な存在でしたね。オヤジとできなかったことを巨泉さんとやれた」と語った。
競馬、ゴルフなどで趣味が共通する田中裕二は「競馬は単勝と枠連しか買うなと言われる」と忠告を受けたというが、「それはあまり守る気はないです」と我が道を貫いていた。