小倉智昭氏「ミニ巨泉」の声に「マイクロぐらいだと思う」 恩人に感謝

 「11PM」「クイズダービー」など人気テレビ番組の司会者として親しまれ、7月12日に亡くなった大橋巨泉さん(享年82)のお別れの会「大橋巨泉を偲ぶ会」が5日、都内のホテルで行われ、ビートたけし、久米宏、王貞治ソフトバンクホークス球団会長ら、芸能関係者、スポーツ関係者ら約600人が故人をしのんだ。

 スカウトされる形で巨泉さんの事務所に入り、フリーアナ、キャスターとして開花した小倉智昭氏は、もし声がかかっていなければ「路頭に迷っていたかも」と巨泉さんにあらためて感謝した。

 約40年前に、テレビ東京の局アナとして、競馬実況を担当していた小倉氏は巨泉さんに声をかけられフリーに転身。現在の「オーケープロダクション」に入った。その後、クイズ番組「世界まるごとHOWマッチ」のナレーターとして人気を博し、現在に至る足がかりとなった。

 偲ぶ会の会場には隣接して巨泉さんが司会をしていたクイズ番組「世界まるごとHOWマッチ」のセットが再現された。これに触れ、小倉氏は「僕の若い声が流れてましたけど、40年前に巨泉さんに拾われて今があるわけで。HOWマッチに起用されていなかったら、今なにやっていたか分からない。路頭に迷っていたかも。そういう意味でありがたかったですね」としみじみと語った。

 「-HOWマッチ」の番組終了時のエピソードも披露した。視聴率的には「20数%あったと思う」という安定した人気を得ていたが、巨泉さんは「もうこの番組はやめよう。先が見えたからやめよう」と言い出した。

 小倉氏によると「スタッフや出演者やスポンサーが真っ青になったのを覚えています」という中、90年に番組終了。巨泉さんはセミリタイアし、テレビの仕事は「ギミア・ぶれいく」などに絞りこんでいった。小倉氏は「テレビを見る目は素晴らしかったし鋭かった。これからああいう人は出てこないでしょう」とテレビマンとしての巨泉さんについても感服した。

 巨泉さんと自身を比較して、「ミニ巨泉と言われてきましたが、ミニにもなっていない。マイクロぐらいだと思う。おそらく何年やっても超えることはない。あの世にいったら拾ってもらえますかね」と、恩人への思いを語った。

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