NHK、24時間裏の意味深「バリバラ」 内容も放送日も「関心集める演出と工夫」
NHK大阪放送局の定例会見が8日、大阪市内の同局で行われた。角英夫局長は8月28日に、日本テレビ「24時間テレビ」の裏番組として放送し、障害者と感動ストーリーが結びつけられる構図に疑問を投げかけた「バリバラ」(Eテレ、日曜、後7時)について「関心を持っていただくために様々な演出上の工夫をしました」と述べた。
「バリバラ」は大阪制作で、8月28日は「検証!『障害者×感動』の方程式」のテーマで、「24時間テレビ」の裏番組として放送され、その放送内容が「24時間-」への問題提起ではないかと話題に。「笑いは地球を救う」とのコピーなど「24時間テレビ」を意識したともとれる演出が随所に見られた。
角局長は「他局の番組について何かを表現しようとしたものではないです」と断ったが、一方で「普段、福祉の番組になじみがなかった方にも関心を持って頂いたのではないか。このテーマに関心を持って頂くために様々な演出上の工夫をしました」と明かした。
放送日や放送時間についても「多くの人に関心を持ってもらうための工夫」と説明した。
放送前に局内で議論があったかについてNHKは「通常の番組通り」とした。反響については賛否の意見が寄せられたという。
番組を巡っては「24時間テレビ」を放送した日本テレビが1日の会見で「他局さんの番組に関しましてはこちらからご説明しないということで統一見解としています」などとコメントしていた。