堂珍嘉邦 広島優勝に独白「カープは僕の人生の一部、こんなうれしいことはない」
優勝へのマジックを1としていた広島が10日、東京ドームで行われた巨人戦に6-4で勝ち、25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。優勝を飾ったことを受けて、広島ファンの芸能人も歓喜。デイリースポーツ広島版の紙面に特命応援団長としてコラム「赤ヘルにズームズーム」を執筆するアーティストの堂珍嘉邦(37)が優勝にあたり、特別コラムを寄稿。生粋の広島ファンとしての思い、長かった25年の思いをしたためた。
◇ ◇
広島カープ!25年ぶりの優勝!!本当におめでとうございます。
今年の戦いを見ていて、何度鳥肌が立ったことか。何度涙したことか。何度叫んだことか。打撃でも守備でも本当に胸に伝わるものがあった。素晴らしかった。改めて、広島カープの皆さま、おめでとうございます!
久しぶりの優勝という事で、広島全体がメチャクチャ盛り上がっていると思いますが、心のどこかでまだ信じられないという気持ちが、ほんのわずか残っています…(笑)。そりゃそうでしょ!ホンマに久しぶりなんじゃけぇ(笑)。
というのも、僕の最初の優勝の記憶は1991年。家でご飯を食べた後、ブラウン管のテレビにかじりついて見ていた野球中継が、大野さんと達川さんの、あの感動のシーン。今でもあの熱気だけは憶(おぼ)えています。
それからどっぷり野球に魅せられ、頻繁に広島市民球場に足を運ぶようになりました。それからしばらくして年頃になり、球場でアルバイトも経験するようになったわけです(笑)。
この25年、カープファンとしては本当に悔しかった。メークドラマや、エースと4番の離脱。色んな事が結果に結びつかなかった。もちろん、低迷した時期を支えてくれた選手の皆さんにも、今でも感謝と敬意を持っています。ひとときでも広島カープの選手だった人は仲間です。僕はそう思います。
広島カープは僕にとって生活の一部ではなく人生の一部です。この気持ちは変わりません。自分のことのようにうれしい、こんなことは他にはあり得ません。
これからは、追われる立場になると思いますが、世の中は待ってくれません。時間がたつんです。V2、V3目指してカープの黄金時代がどうか来ますように。
今の広島の子供たちが、「俺らの時代は強かったんじゃけ!」と胸をはれるように、頑張って下さい。皆さんは『ヒーロー』です。ひとまずは本当に本当にお疲れさまでした。次は、32年ぶりの日本一に向けて全力で応援していきます!
広島で生まれ、広島で育った、広島出身のシンガーより愛を込めて。