志村けん、夜通しおう吐に39度高熱…肺炎の恐ろしさ語る
肺炎で入院していたタレントの志村けんが15日、都内でスナック菓子「わさムーチョ」のイベントに出演し、入院に至った時の様子を振り返った。当初は夜通し嘔吐してしまうほどのひどい病状で、体温も39度に上昇。病院でも最初の数日は酸素吸入や点滴を24時間態勢で受けていたと語った。
元気な姿を見せた志村は、「(入院は)2週間していましたね。唯一の夏休みですね。2週間休肝日ってすごい珍しいですからね。酒もたばこも(やめていた)」と8月19日から31日までの入院を振り返った。
「最初の4、5日は酸素吸入から点滴を24時間やってたし、トイレに行くのもきつかった。それが1つずつ外れていくと、ふうっと(ひと息ついた)」としみじみ。退院間際には体力回復のため散歩をしていたというが、「息苦しいのは残ったりもしていましたけどね。1時間歩くのが精いっぱいでした」と顔をしかめた。
多くの番組、舞台で共演するダチョウ倶楽部はお見舞いにきたが、基本的には志村の方から「できれば来ないでくれ」と遠慮し、静養していた。「朝6時に起こされて点滴打って、7時半にご飯ですからね。久しぶりですね。規則正しい生活って」と静かな暮らしで体調を整え、リオ五輪をテレビで見て過ごしていたという。
志村は座長公演の「志村魂」の終盤から「しんどいな」と感じて17日に病院に行き、ドクターストップを受けた。無理をして19日に大阪公演の初日を務めたが、終演後に体調不良を訴え、大阪市内の病院に緊急入院。その後、都内の病院に転院していた。
「そんなに重い病気と思ってなかった」と考えていたという志村は「よく考えると65(歳)を過ぎると死因の4位とかの大きい病気なんですね。ちょっと甘く見てましたね」と反省。1カ月半の舞台出演のためテレビ収録が重なり、さらにその舞台も3時間半のステージを2回転させることもあった。スケジュールがきつかったことが大病を患った原因として、「66(歳)ですから、体力を考えてスケジュールを組んでいこうかなと思って」と年齢と体力にあった日程を組むとした。