宇多田ヒカル「とにかく離れたかった」8年ぶりMステで活動休止の心境告白
歌手・宇多田ヒカル(33)が19日、テレビ朝日系「ミュージックステーション ウルトラFES 2016」に出演した。宇多田がMステに出演するのは約8年ぶり。2012年の楽曲「桜流し」を披露した。
事前に収録された司会のタモリとの対談では「お久しぶりです」とあいさつし、誰もいないセットに「不思議ですね」と笑った。
対談では活動休止についても赤裸々に語った。「こういう世界からとにかく離れたくて。いったんリセットしたいな、と。段々分かんなくなってきて。みんなに求められてる私とただの私が離れてくる、みたいな。行きたい方向に行ってない、みたいな気持ち。かといってどこにいきたいのっていうのも分かんなくて、いったん止まろうと」と当時の心境を明かした。
活動休止中には語学を習ったり、以前から興味を持っていたというアフリカ語の文献を読んだりしていたことも告白。「若い友達ができて青春っぽいものも経験したり」と照れ笑いした。音楽は聴いて、ギターの練習もしていたが「ほぼ6年間歌ってなかったです。真剣に集中してマイクを通して歌うとかはまったくしてません」とのども完全に休止していたという。
宇多田は2010年8月に「人間活動に専念」するとして、音楽活動を休止。14年5月にイタリア人バーテンダーと結婚し、15年7月に第1子の男児を出産した。また、12年には映画「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の主題歌「桜流し」を担当。その後、今年4月4日にスタートしたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」を担当し、活動を本格再開した。9月28日には約8年ぶりとなる新アルバム「Fantome」を発売する。
また、9月5日には日本テレビ系「NEWS ZERO」に出演し、再始動後初めてテレビに登場。同番組の村尾信尚キャスターとの対談の一部が先行公開され、13年8月に亡くなった母・藤圭子さんへの思いなどを語っていた。