高畑淳子、客席からの拍手に泣いた 長男・裕太逮捕騒動も女優魂魅せた

 女優・高畑淳子(61)の主演舞台「雪まろげ」が24日、東京・北千住のシアター1010で初日を迎えた。長男で俳優の高畑裕太(22)が8月に強姦致傷容疑で逮捕され後に不起訴処分となったが、高畑は影響を一切感じさせず、酒好きでお人好しの夢子を演じ切った。終演後のカーテンコールでは客席から「頑張って!」と声援を受け、涙を必死にこらえた。

 名女優としての誇りと気迫が、重圧も吹き飛ばした。故・森光子さんの三大代表作の1つとされる人情喜劇を熱演した高畑は終演後、カーテンコールで「ありがとうございました!」とあいさつ。裕太の事件などについて触れることはなかったが、温かい拍手に、思わず涙腺が緩んだ。

 総立ちの客席からの拍手は収まらず、急きょダブルカーテンコールも実施。再び舞台に姿を見せた高畑は、口を真一文字に結び、浮かんだ涙を必死にこらえた。客席からは拍手に混ざり、「高畑さん、頑張って!」と、苦悩する母親を励ます声援が飛んだ。

 この日は、開演予定時間の約3時間前となる午前8時53分に劇場前に到着。劇場前には約20人の報道陣が詰めかけたが、身を隠すように足早に劇場内に入った。関係者によると、10時過ぎに舞台上で公演の成功を祈願するおはらいを行い、粛々と公演に備えたという。

 裕太は8月23日、前橋市内のホテルで強姦致傷の疑いで逮捕された。その影響で高畑は、今作の稽古以外の芸能活動を休止。公演前の1カ月間、予定していたプロモーション活動を行えなかった。チケットの売れ行きが心配されたが、初日昼の部は700席が完売し、夜の部もほぼ完売。昼の部を観覧した女性客は「息子さんのことで大変だったと思いますけど、舞台では素晴らしかった。涙が出ました」と絶賛した。

 関係者によると、高畑は今月1日から開始された稽古も、ほかの出演者に遅れをとることなく順調に消化した。それでも、所属事務所の社長は「体調は今でもちょっと心配です。舞台を降りたら、ちょっとフラフラしてるし、体重も5、6キロ減ったんじゃないかと思います」と明かした。裕太は9日に釈放され、埼玉県内の病院に入院したが、高畑は初日に見舞った後は病院に行かず、稽古に集中したという。

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