柴咲 極寒ロケ!体感温度氷点下20度 大河前ラストドラマ舞台は冬の釧路
女優の柴咲コウ(35)が、ABC創立65周年記念スペシャルドラマ「氷の轍(わだち)」(テレビ朝日系、11月5日、後9・00)に主演し、殺人事件を追う捜査一課の新人刑事を演じることが25日、分かった。次期NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」主演前に、体感温度が氷点下20度近い北海道・釧路で過酷ロケを敢行。釧路出身で「ホテルローヤル」の直木賞作家・桜木紫乃氏(51)が、ドラマのために原作を書き下ろしている。
柴咲が戦国時代に飛び込む前に、北の大地で犯人を追っていた。
桜木氏が書き下ろしたのは、釧路を舞台に、捜査一課に配属されたばかりの主人公(柴咲)が無関係に見えた2つの事件を結びつけて、真実に迫っていくミステリー。
2月に釧路で行われた撮影は20日間に及び、最低気温は氷点下9度。寒風吹きすさび、体感温度は氷点下20度を超える極寒ロケだった。飯田新プロデューサーが、柴咲の中に眠る「孤独と屈託」を起用理由と明かすように、ただでさえ過酷な環境下で柴咲はマネジャーすら現場から排除し、没頭したという。
打ち解けない性格で「剣道の防具をつけた女」と呼ばれ、出生に秘密を抱えた主人公を体現すべく、柴咲は「『孤独でなければならない』という感情はあったかもしれません。自分を(役に)がんじがらめにさせているような…」と、自らを追い込んでいった。
缶詰め状態で、寝て起きて撮影して寝て…というリズムの撮影が続いたが「普段の生活でルーティンがなかなか作れない人間なので、すごく心地よかった」と、新たな自分を発見。1年間続く大河にも通じるルーティン生活に目覚めたようだ。
演出は映画「脳男」「グラスホッパー」などの瀧本智行監督(49)で、桜木氏と「俺たちの『飢餓海峡』を作ろう」と臨んだ意欲作。先輩刑事役の沢村一樹(49)の他、余貴美子(60)、宮本信子(71)ら演技巧者の競演も見ものだ。