「ジョジョ」実写化 制作TBS社長の「社運かけない」発言の真意とは

 人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が山崎賢人主演(東方仗助役)、三池崇史監督で実写映画化されることが28日、発表された。東宝と共同で制作を担当するTBSの武田信二社長は「社運はかけない」と異例の宣言をした。

 「ジョジョ-」の第4部「ダイヤモンドは砕けない」を「第1章」と題して実写化する。主人公の仗助たちが「スタンド」と呼ばれる精神力から発現した超能力でバトルを繰り広げるという物語の特性上、漫画のイメージを損なわずに実写化するのは簡単ではない。また、熱烈なファンが多いことでも知られるため、中途半端な出来栄えでは反発を受ける懸念もある。

 TBSにとっては悲願の実写化で、東宝に話を持ちかけたのは約5年前。じっくりと準備を進めてきた。武田社長は「何か、事業なり番組なりで、社運をかけると言うとろくなことがないという経験則がありまして、決して社運をかけるということは口にしないと決めております」と逆説的にコメントしたが、とりもなおさず、これは大きな期待をかけていることの裏返しだろう。

 会見に同席していた担当社員は「まだ映画の中で打ち合わせが続いておりまして、今日以降、どのように宣伝を展開していくか、まだまだ考えている最中でございます」とプロモーションについて説明。「第1章ということで、考えておりますので、皆さんのご支持を得られれば次の作品にもつなげていきたいと考えております」と続編化へ意欲を燃やした。

 TBSから「余命1ヶ月の花嫁」、「ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-」などを手がけた平野隆氏が、「ジョジョ-」のプロデューサーを務めている。

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