木村拓哉 スマスマ初回は苦しんでいた フジ社長振り返る、同時期にロンバケ

 フジテレビの定例社長会見が30日、同局内で開かれた。亀山千広社長は「SMAP×SMAP」(月曜、後10時)の第1回の放送時に、同時に連続ドラマ「ロングバケーション」に主演していた木村拓哉が苦悩していたと振り返った。

 SMAPの年内解散と、それに伴い1996年4月から始まった「SMAP×SMAP」の年内終了も決まった。同じ96年4月に始まった「月9ドラマ」は木村拓哉、山口智子による「ロングバケーション」で、月曜日は午後9時から2時間続けて木村拓哉が看板を背負っていたことになる。

 当時、「ロングバケーション」のプロデューサーを務めていた亀山社長は「上(午後9時)に木村拓哉さんが出ていて、下(同10時)にもSMAPの木村拓哉さんが出ている中で言うと、本人が悩んでいた記憶がある。ドラマで別人格を演じていて、バラエティーをグループが背負ってやる中で、苦しんでいたということが記憶に残っていて、結構、気をほぐすことを言ったことが覚えにある」と、俳優としての木村拓哉と、グループの一員としての役割とを演じ分けることに木村が腐心していたことを懐かしんだ。

 番組が持っていた意義を踏まえて「アイドルグループとして1時間の冠番組を持つのはゴールデンタイムでは初めてに近いことだったと思うんですよね。相当なプレシャーがあってスタートした」と、SMAPが背負ってきた重圧を思いやった。その中で、「5人の、違った才能の集団が集まって、コントもあり、歌もあり、寸劇もあり、それから体を張ったお笑いコーナーもありで言うと、どこまでこの子たちは才能があるのかなというのを全盛期からずっと感じながら(ここまできていた)」とメンバーのタレント性を高く評価した。

 社長自身がドラマ畑の出身であることから、「一人一人とドラマの仕事をした時に、さらに才能の片りんを見た時に、グループというよりも一人一人の才能が固まったチームというのが強かったです」と振り返った亀山社長。「既存のアイドルグループとは違う、チーム感が漂うグループだったというのが、僕のSMAP観でした」と語った。

 また、それぞれの強い個性が解散につながったと思うか、との質問も出たが、「まったく、それは感じなかったです。見事に融合していて、逆に解散することはないんだと思っていました。お互い尊重しあっていましたし」と答えた。

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