佐村河内氏訴訟 JASRACは新垣氏の証人出廷求める
耳が聞こえない作曲家として活動し、ゴーストライター騒動を起こした佐村河内守氏(53)が、楽曲使用料が分配されていないとして日本音楽著作権協会(JASRAC)に706万円の支払いを求めた訴訟の、第1回口頭弁論が6日、東京地裁で開かれた。佐村河内氏は姿を見せず、代理人弁護士のみ出廷。著作権について佐村河内氏は、代作していた作曲家・新垣隆氏(46)から自身に移転したと主張しているが、JASRAC側は取得時期が不明確であるとして、新垣氏の証人出廷を求めた。
閉廷後、佐村河内氏の代理人が取材に対応。JASRAC側が支払うとして提示した金額と、佐村河内氏側の請求額には、数十万円の差があることを説明。佐村河内氏は「細かいところは分からないので、(弁護士に)お任せします。正しいことをやってほしい」と望んでいるという。
一連の騒動は、2014年2月に新垣氏による代作が発覚。JASRACは同年末、佐村河内氏から委託を受けた約100曲の著作権管理契約を解除した。問題発覚から契約解除までの楽曲使用料が未払いとなっている。