めだか「仏さんの顔はきれいでした」新喜劇メンバー井上さんの死に悲しみ
「おじゃましまんにゃわ~」など、トボけたギャグで人気を博し、「竜じい」の愛称で親しまれた吉本新喜劇の役者、井上竜夫(いのうえ・たつお、本名=井上龍男)さんが5日午前4時20分、高度肺気腫のため、兵庫県西宮市内の病院で死去した。74歳。
吉本新喜劇の座長を務める川畑泰史(49)、池乃めだか(73)、吉田ヒロ(49)、浅香あき恵(59)の新喜劇メンバーが舞台終了後に、吉本興業大阪本社で悲しみの会見を行った。
川畑はこの日2回目の公演前に座員を集めて井上さんの他界を報告。「昨日聞いたばかりで、まだ楽屋でそういう(偲ぶ)雰囲気でさえない。子どものころから見ていた方。これからの竜じいの分まで新喜劇は頑張ります」と目を潤ませた。
一部の新喜劇メンバーと共にお通夜に参列した池乃は「仏さんの顔はきれいでした」と語った。89年の『吉本やめよッカナ』キャンペーンで、多くの古株が去る中、共に残って新喜劇を支えた。それだけに「竜じいの方が年齢は2つ上、劇歴は15、6年先輩ですが、まさに戦友でした」と目をしばたかせた。
1カ月ほど前にも入院先を見舞ったといい、「まさかそんなに悪いようには見えなかった。『おおきに、ありがとうな』と言われた」と沈痛な面持ちで、最後の会話となったことを明かした。