ブンブンサテライツ川島道行さん死去 妻の須藤理彩「運命受け入れ、誇りに思う」

 ロックユニット「BOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)」の川島道行(かわしま・みちゆき)さんが9日午前5時12分、神奈川県の自宅で脳腫瘍のため死去した。47歳。盛岡市出身。妻はNHK連続テレビ小説「天うらら」に主演した女優の須藤理彩(40)で、川島さんは家族に見守られて永眠した。葬儀・告別式の日程、喪主は非公表で後日、ファンに向けた「お別れの会(仮称)」を行う予定。

 世界に高く評価されたミュージシャンが、早すぎる死を迎えた。須藤はコメントを発表し、「まるで歌い出すかのごとく大きくブレスをとり、永遠の眠りにつきました」と、最期を伝えた。

 川島さんは2012年12月、初期の脳腫瘍を公表。13年1月に開頭手術を受けたが、実は3度目の再発だった。最初に初期の脳腫瘍が発見されたのは97年で、14年に4度目の再発。治験段階の治療が成功したが、15年に5度目の再発。関係者によれば、手術を計3回受け、脳の2割を摘出していたという。

 ブンサテは16年6月、EP「LAY YOUR HANDS ON ME」のリリースをもって、川島さんの脳腫瘍による活動休止を発表。ブンサテのパートナー、中野雅之(44)は5月、ブログで同作を「最後の作品」とし、川島さんの状況を「ミュージシャンとしての役割を終えて家族と穏やかな日々を過ごしています」「車椅子を使う機会も増えました」「正確な意思の疎通が難しい」「本当に燃え尽きてしまった抜け殻のようにも見えます」とつづった。

 中野は「不自由な身体から解放されて、今頃は世界中を飛び回っているのではないか(中略)悲劇ではなく人生のゴールとハッピーエンドを手に入れた瞬間でした」と自らに言い聞かせるようにコメント。2人の娘と残された須藤は「運命を受け入れ、もがきながらも懸命に音を奏で続け生き抜いた川島道行を、誇りに思います」と、「愛する夫で、娘達にとって優しくてカッコいいパパ」との別れを気丈に語った。

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