東京大停電 宝塚・宙組やA.B.C-Zの公演も中断
12日午後3時半頃から、都内11区の約58万軒で停電が発生した。直前に埼玉県新座市にある東京電力の関連施設で送電用の地下ケーブルが発火する火災が発生、停電の原因になったとみられる。停電は午後4時半頃にほぼ復旧したが、都内の劇場で公演中の宝塚歌劇団宙組や、ジャニーズ事務所所属の人気グループ「A.B.C-Z」らを直撃した。
千代田区有楽町の東京宝塚劇場では宙組公演「エリザベート」を上演中だったが、昼の部(午後1時30分開演)の2幕目が始まってから30分を過ぎた頃、停電に見舞われた。停電は56分間続き、午後4時35分に再開した。
関係者によれば、観客は電気が落ちた時と、停電の説明があった時こそ「えーっ!」というざわめきが起きたものの「特に大きな混乱はありませんでした。基本的には冷静にご対応いただいた」という。劇場には非常電源の設備はあるが「もともと舞台をまかないきれるものではない」と説明した。
同じブロックにある日生劇場では、A.B.C-Z主演のミュージカル「ABC…座 2016 株式会社 応援屋!! OH&YEAH!!」を上演していたが、昼の部(午後1時開演)の終演5分前、午後3時40分頃に停電した。
停電している間はA.B.C-Zを中心に、ジャニーズJr.も含めたメンバーのトークで場をつなぎ、11分後に再開した。関係者によれば、劇場の非常灯はついていたという。
隣のブロックにあるシアタークリエでは女優・高畑淳子(62)主演の舞台「雪まろげ」を上演しているが、停電がちょうど昼の部(午後0時開演)と夜の部(午後5時開演)の間の休演時間だったため、影響はなかった。
中央区銀座にある歌舞伎座と新橋演舞場では、松竹によれば、停電は起きなかったという。
また、豊島区の映画館「シネマサンシャイン池袋」では上映中の映画が中断。一時、外に出た観客もいたという。