KISSジーン・シモンズ、日本興味のきっかけは鉄腕アトム
米国のロックバンド・KISSのベーシスト、ジーン・シモンズ(67)が13日、東京・ラフォーレミュージアム原宿で開幕した「KISS EXPO TOKYO2016~地獄の博覧会~」(31日まで)のマスコミ内覧会でトークショーを行った。
シモンズはライブ用のメークをせず、ジャケットとレザーパンツにサングラスという格好で登場。展覧会のオファーには「とてもうれしかった」と言い、日本文化に興味を持ったキッカケを「アストロボーイ(鉄腕アトム)を見てから。米国のヒーローはスーパーマン、バットマンとか大人。アトムは少年で両親がいなかった。私も小さい頃、父と離れたので共感した」と明かした。
展覧会はKISSメンバーの全面協力で世界初開催。42年間におよぶバンド活動を彩った衣装、楽器はもちろんシモンズの自宅ミュージアムやポール・スタンレー(64)の自宅アトリエをVR(バーチャルリアリティー)体験できる。シモンズは「一番のみどころは?」と質問されると、「オレかな?なぜなら物を創造するのは物じゃない。作った人のマジックだからだ」と強調した。
シモンズは現在の音楽界にも言及。「今の音楽界は寂しい状況になっている。オレたちが若い頃にはレコード会社やCDショップなどが応援してくれた。88年あたりにインターネットが出てきてから、すごいバンドが出てきていない」と分析。そのうえで「若いやつらは大変だと思うけど、これからも応援を続けていくつもりだ。イエロー・モンキーが再結成したのもうれしく思っているよ。みんなでバンドをサポートしてやってくれ」と頭を下げた。
シモンズはKISSメークを施した鉄腕アトムとも対面。「最高です!!」と日本語で叫んだ。