長男・平岳大 亡き父・幹二朗さんへの思いつづる「穏やかに眠っていた」

 舞台やドラマなどの第一線で活躍した俳優の平幹二朗(ひら・みきじろう)さんが急逝した。23日に都内の自宅浴槽で倒れているのを長男の俳優・平岳大=たいら・たけひろ=(42)が発見、心肺停止状態だった。82歳。岳大は24日、コメントを発表して状況を説明すると共に父への思いを明かした。

 1人暮らしをしていた平さんが、都内の自宅浴室で倒れているのを、23日午後6時半ごろに岳大が発見した。警視庁北沢署員が駆けつけたが心肺停止状態だったという。同署は事件性はないとみている。

 岳大は所属事務所の公式サイトで「10月22日より本人と連絡が取れなくなり、翌日自宅を訪ねたところ、浴槽で穏やかに眠っている父を見つけました」と説明。死因はまだ明らかになっていない。

 「父が俳優として恵まれた人生を送れたのも、偏に皆様との出会いによるものだと感謝致しております」。平さんは「カインと-」に出演し、来年3月からは舞台「死の舞踏」も控えていたとあり、仕事関係者への謝罪も添えた。

 この日早朝、岳大は平さんの自宅を訪問。約3時間滞在し、家を出て迎えの車に乗り込む際には、集まった30人の報道陣から「亡くなられていた状況を教えていただけますか?」などの声が飛んだが、会釈しながら「すみません」と発したのみ。夜までに平さんの遺体が戻ることもなかった。

 俳優として、舞台、ドラマ、映画で偉大な業績を残した平さんはプライベートでは、女優の佐久間良子(77)と70年に結婚。双子(岳大と長女)をもうけたが、84年に離婚、岳大らは佐久間に引き取られた。

 その後、岳大は父親と同じ俳優の道へ。2014年には平さんがレギュラー出演していたフジテレビ系ドラマ「医龍4」で、院長役の平さんの学生時代を、岳大が演じる機会もあった。岳大は「子供の頃、長い間、父と会わないでいる時間がありました。私が俳優になってからは、その失われた時間を取り戻すように、先輩として、演技の師として、そして父として濃密な時間を過ごすことができました」と“親子の絆”にも触れていた。

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