フジテレビが２８日、定例社長会見を開き、Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ・山田涼介の月９初主演ドラマ「カインとアベル」（月曜、後９・００）に言及した。

　１７日放送の初回平均視聴率８・８％が月９初回最低だったことに、亀山千広社長は「正直に僕も含めて、スタッフも、もっと欲しかったと思います」と印象を口にした。月９は近年、初回視聴率が一桁でスタートすることもある。将来的に月９でのドラマ放送を撤退するかと問われた亀山社長は「みじんも考えておりません」と継続を力強く語った。

　山田が演じる主人公・優の祖父役で出演した俳優・平幹二朗さんの最後の出演となった第２話は８・６％。父子の愛情や女性との恋愛模様を描いたドラマに社長は「普遍的テーマ。表現の仕方が、どろどろな話になるところを出演者のキャラクターの作り方が見やすくしてくれている。ストーリー性があるドラマは初回よりも回を重ねるごとにファンを増やすことが出来る作品。一喜一憂しないで欲しいと思うし、僕も一喜一憂するつもりはありません」と今後の伸びしろに期待した。

　また、この日、葬儀・告別式が執り行われた平さんにも触れた。プロデューサー時代に役のオファーをしていた亀山社長は「ご冥福をお祈りしたい。２時間ドラマなどでキャスティングさせていただいて、びびりながら、役の説明をした記憶があります」と懐かしんだ。「カインとアベル」で平さんが演じた祖父役については、「代役を立てる方向で動いています。最終調整をしている」と説明した。（数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ）