ディーン 五代様に自身重ね涙、涙の受賞「偉大なジャパニーズ」

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」に出演した俳優のディーン・フジオカが7日、優れたテレビドラマの海外発信を目的とする「東京ドラマアウォード2016」の助演男優賞を受賞し、主演女優賞の波瑠とともに都内で行われた授賞式に出席した。授賞式後の囲み会見では、自身が演じた五代友厚に自らの姿を重ね、「ジャパニーズの偉大な先輩」が世界への道を切り開いてくれたからこそ、祖国日本で活動できるようになったことを語り、感極まって涙を流した。

 「あさが来た」では、薩摩藩士から“大阪経済の父”とよばれる実業家となった五代を演じたディーン。「五代さんみたいなジャパニーズの偉大な先輩がいたから、今の自分のようにパスポートと携帯を持って、好きなところに住み、仕事ができる」と語った後、急に声を詰まらせると、感極まり、涙があふれた。

 「すみません」と口にし、涙をぬぐったディーン。何度も言葉を発しようとするたび、涙が阻んだ。

 そして「自分は俳優のキャリアを香港でスタートさせ、日本とは接点がなく、縁がないとあきらめていた」と「あさが来た」に起用される前の時期を回顧しながら、「時代を越えて、五代さんが…命がけで伝えようとしたメッセージを受け取っている。祖国とつながる形で仕事ができて光栄です。役以上に私たちのライフスタイルは成り立っていることは、五代さんたちの偉業の積み重ねによるもの。自分たちが後世何ができるか忘れずに生きていきたい」と決意を語った。

 「あさが来た」は作品賞連続ドラマ部門のグランプリを受賞。波瑠の主演女優賞を含め3冠獲得となった。

 ディーンはこの日、短髪に刈り上げ、蝶ネクタイの礼服姿で登壇。受賞について「ありがたい賞をいただき感無量です」とあいさつ。現在インドネシアに在住しており、「『あさが来た』に起用していただき、祖国日本とつながったことは奇跡のようだった」と話した。

 ディーンは2004年に香港でスカウトされ、モデルとして芸能活動を開始。その後、台湾でデビューし、ドラマや映画に活躍。13年、映画「I am ICHIHASHI」で監督、主演。15年7月からフジテレビで放送されたドラマ「探偵の探偵」で注目を集め、同年9月から放送された「あさが来た」でブレークした。

 なお助演女優賞は「僕のヤバイ妻」(関西テレビ・フジテレビ)の木村佳乃、ローカルドラマ賞はCBCテレビの「三つの月」とNHK岡山放送局の「インディゴの恋人」。

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