8代目東宝シンデレラは32年ぶり浪速っ子…中学時代はサッカー女子
女優の沢口靖子(51)、長澤まさみ(29)らを輩出した「第8回東宝シンデレラオーディション」のグランプリ発表会が13日、都内で行われ、エントリー総数9508人の中から大阪府の高校1年生・福本莉子さん(15)が選ばれた。
発表の瞬間、福本さんは信じられないといった様子でぼう然。キョロキョロと周囲を見渡し、前に出る際には足が震えてよろけそうになり、「すごいビックリして、言葉に表せないぐらいうれしいです」とか細い声で喜びを表した。
それでも、授賞式後の会見では、「やっと落ち着きました」と笑顔。プレゼンターを務めた第7回グランプリの女優・上白石萌歌(16)、同審査員特別賞の上白石萌音(18)、山崎紘菜(22)が「すごく落ち着いてる。私たちは5年前、こんなにしっかりしてなかった」と舌を巻くほどの堂々とした対応。趣味はカラオケで、放課後は同級生たちと星野源やONE OK ROCKの歌で盛り上がっていることを明かすなど、普通の女子高生の素顔も垣間見せた。
30人あまりの審査員から圧倒的な支持を得てグランプリを獲得した福本さんは現在、大阪府内の高校に通学中。大阪出身者のグランプリ獲得は1984年、第1回の沢口以来、32年ぶりとなる。審査を担当した関係者は「どことなく、沢口を思わせるところがある。普段はおっとりしてるけど、芯が強くて根性が座ってるところは、大阪らしいのかな」と話した。
中学時代は女子サッカー部に所属し、右サイドハーフとして活躍するなど、体力も十分。ダンスや演技は未経験でオーディションも初挑戦だったが、高い素質をいかんなく発揮した。東宝芸能の関係者は「今までにないタイプで、究極の“いやし系”。このとげとげしい時代にピッタリだと思う」と絶賛した。
大阪弁での喜びの声を求められると、恥ずかしそうに小声で「え~っ…、メッチャうれしい」と笑った。過去最高額となる賞金300万円に加え、来年撮影予定の東宝製作映画での女優デビューが決定している。「みんなに愛される女優になりたい」と将来を見据えた福本さん。輝かしい未来への扉が開かれた。
なお、審査員特別賞には、柿澤ゆりあさん(13)、鈴木陽菜さん(13)、神谷天音さん(13)、井上音生さん(12)が選ばれ、。東宝製作のアニメ作品の主題歌歌手として参加できる、新設の「アーティスト賞」には、崔愛花さん(18)が輝いた。