爆問・太田 最愛の母に捧げるボケ「ドナルド・トランプです」
爆笑問題・太田光(51)の母で、8日に肺気腫による呼吸不全のため亡くなった太田瑠智子(るちこ)さん(享年83)の葬儀・告別式が14日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれ、長男の太田が喪主を務めた。相方の田中裕二(51)、田中の妻でタレント・山口もえ(39)ら、300人(13日の通夜との延べ数)が参列。太田は“はなむけのボケ”を、最愛の母へささげた。
瑠智子さんが眠る棺が、田中らの手で霊きゅう車へと運ばれた。出棺を控え、喪主の太田は、遺影を持つ妻で所属事務所社長・光代さんと並び、あいさつに立った。
「お忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。ドナルド・トランプです」
得意の時事ネタを絡ませたボケで切り出すと、母への思いを語り始めた。
2012年には父・三郎さん(享年83)を亡くしている太田は「おやじとおふくろに、生き方なり全て学んだと思います」と述懐。「おやじから落語、文学、人を喜ばせること。子供の頃、母親から本を読んでもらうのが好きだったので、おふくろからは物語、小説が面白いということを」と両親に感謝した。
最期をみとった太田だが、「1時間ズレてたら、僕は死に目に会えなかった。最後までカッコイイ母親でした」と感服した。瑠智子さんのお気に入りで、斎場でも流された、越路吹雪の「愛の賛歌」と「バラ色の人生」を臨終で聞かせたという。「2曲聞き終わった瞬間、心臓の数値が0になりました。ほれぼれするキレイな死にざま。『光、死ぬときはこうやって死ぬんだよ』と教えてもらいました」と別れを振り返った。
あいさつの締めくくりに「本日はありがとうございました。ドナルド・トランプでした」と再びボケると、田中から「もういいから」と小声でツッコミが入った。涙はなし。最後の最後にも“コンビ芸”を届けて、芸人らしく母親を天国へと送り出した。