渡辺謙 トランプに、ガンに「驚」 今年の一文字を大書パフォーマンス
俳優の渡辺謙(57)が14日、都内で行われたテレビ朝日系主演ドラマ「五年目のひとり」(19日、後9・00)の完成披露試写会に、関西ジャニーズJr.の西畑大吾(19)、蒔田彩珠(14)、脚本家・山田太一氏(82)と登場した。渡辺は、2016年を表す漢字を、京都・清水寺の住職のように豪快にしたためるパフォーマンスを披露。縦1メートル42センチ×横1メートル22センチの巨大な半紙に、筆で『驚』と名前を書き上げて、「驚きましたよね、ドナルド・トランプ」と理由を説明した。
「よくアメリカで仕事をさせてもらって、お友達もたくさんいるんですけど、アメリカってこういう国だったな、やっぱりって。あらためて、不思議な国だなという気がしました」。ハリウッドでも活躍する国際的俳優にとっても、米大統領選の結果が衝撃的だったことを打ち明けた。
自身のプライベートも『驚』だった。「1月に体に異常があって、胃がんで手術して。妻(女優・南果歩)の乳がんも見つかって」と言及し、「もうトランプ以上のサプライズは、今年はなくしてほしい」と願った。
11年3月の東日本大震災から5年後を描いた作品で、渡辺は地震で家族を失った主人公を熱演。震災発生直後から東北への慰問を続けているが、「別の災害が起きると、風化以前に一気に考えられなくなってしまう。ちゃんと、今と過去をつながないと」と警鐘を鳴らしていた。