中島みゆき 「夜会」で時空を超える 代表曲「時代」の世界観改めて表現
シンガー・ソングライター、中島みゆき(64)の夜会VOL.19「橋の下のアルカディア」(12月17日千秋楽)が17日、東京・赤坂ACTシアターで初日を迎えた。
かつて防空壕(ごう)だった地下商店街に住む中島演じる占い師ら3人が、時空を超え、過去につながっていた因縁をよみがえらせる物語。14年に初演した作品の再演で「初演のときにはてんやわんやで散らかっていた。もっと話を分かりやすくすることを目指した」と説明した。
中島は共演の歌手・中村中(31)らと約2時間半で状況説明を含め46曲を歌いつなぎ、笑い、泣き、所狭しと走り回り、熱演を繰り広げた。“輪廻転生と救い”をテーマに、75年の代表曲「時代」で歌った「時代は回る」という中島を貫く世界観を改めて表現した。
89年スタートの夜会は「演劇でもない、ミュージカルでもない“言葉の実験劇場”」がコンセプト。21世紀ベストアルバム「前途」をリリースしたばかりの中島が、企画・構成・演出・作詞・作曲・主演の“一人6役”を務める恒例のステージとなっている。