アニメーター、映画監督の庵野秀明氏が２２日、都内で行われた「株式会社カラー１０周年記念展」に出席した。自身が社長を務める同社の代表作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の原画や、脚本・総監督を務めた「シン・ゴジラ」の模型などが展示された。ファンが待望する「ヱヴァ」シリーズの完結編にあたる最新作の公開時期について質問されたが、明言を避けた。

　詰めかけた報道陣から、「『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の次回作は東京五輪までに見られそうか」との質問を受けた庵野監督は「頑張ってます。（時期は）分からない。うちだけの配給じゃないんで。配給会社との詰めもあるので」と、語った。

　記念展に多数展示されている「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの原画には、アニメ化する際の指示も書き込まれている。「情報量が詰まっていますので、作品そのものではなくて、作品を作るまでの過程の面白さを楽しんでもらえればと思っています」と呼びかけた。

　今後については「面白いものを作り続けたいです。僕も作りたいですけど、僕以外の人も作り続けてほしい。（カラーが）そういう場であってほしいです。１０年先にも今存在している資料とかも残していきたい。あと１０年、あと２０年残せるようなものになっていければなと。これはアーカイブの方です。過去も残したいし、未来にもつなけたい。そのために現代が一番大事なんじゃないかと思います」と語った。