お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が２３日、レギュラー出演している「白熱ライブ　ビビット」（ＴＢＳ系）で、今年１年、芸能界で話題になった不倫について、あらためて批判した。不倫釈明会見などで「妻が許してくれた」と語る人々を「卑怯者」と断罪。女性の弱みにつけ込む行為だと切り捨てた。

　多数の不倫ネタが芸能ニュースで取り上げられたが、その度に「不倫はどっちがではなく２人とも悪い」「不倫は良くない」と批判し続けてきた。また、ベッキーが当初、ゲスの極み乙女。の川谷絵音との交際を否定していたことに「準公人」という言葉を用いて「その言葉を信じていた。それを裏切ったことに対して説明する責任がある」など厳しい言葉を向けてきた。

　こうした論調に世間一般からは「不倫はプライベートな問題なので公に謝罪する必要はないし、他人が口出しすべきではない」、「奥さんが許しているのだからそっとしておくべき」と反論されたと取り上げたが、中田はここに重要な問題が潜んでいると指摘した。

　「皆さんが抱きやすいと思うんですけど、この意見を逆手に取った卑怯者たちがたくさん現れた」と釈明会見で妻が不倫を許容してくれたと語る人が続出したと語り、「奥さんは許しているんじゃなくて、許さざるを得ない」と結論づけた。

　この理由として、たとえ不倫を理由に離婚したとしても「養育費を受けられない場合もある」、あるいは子供を養いながら生計を立てようとしても「再就職しても低賃金な場合がある」といった実情を、データを提示しながら列挙。社会問題の一つになっているにも関わらず、「離婚がプライベートな問題であると済まされていると思ったので、発言した」と不倫批判を展開してきたと説明した。

　これに、共演していた女性学研究者の田嶋陽子氏は「今の女性が置かれた状態をきちっと説明してくださっている」と絶賛していた。