浦沢直樹氏 おそ松くん「シェー」誕生経緯明かす 漫画家高井研一郎さん秘話
漫画家の浦沢直樹氏(56)が25日、大阪市内で26日に開幕する「浦沢直樹展」の会場でトーク&音楽ライブイベントを行った。
浦沢氏は、かつて赤塚不二夫さんを支えて「おそ松くん」の制作に携わり、14日に他界した高井研一郎さんからギャグ「シェー」の誕生裏話を聞いていたことを明かした。
浦沢氏は自身の「20世紀少年」の連載開始当初に描いた、少年時代の主人公たちが「シェー」のポーズをとっている絵を紹介した際に、「『シェー』といえば先日、高井先生がお亡くなりになりました。(『おそ松くん』の)イヤミを考案された方です。イヤミを作った時の裏話とか聞きましたよ」と明かした。
諸説ある「シェー」の誕生について、浦沢氏が実際に高井さんから聞いた話では、夜中になっても赤塚さんが高井さんを帰さず「とにかく何か思いつけ」と迫られたことがあったという。
高井さんは「帰してくんないんだよね、あの人」と述懐していたそうで、「しょうがないから『シェー』ってやったら、(赤塚さんから)『それでいい』と言われた」と明かしていたという。
浦沢氏は「ゴルフ大会があると必ず高井先生が最下位で、僕がブービーでした。悲しく残念です」としのんでいた。