テレ朝社長 石原プロ名物専務を悼む 「西部警察」「弟」に尽力
テレビ朝日が29日、同局内で定例の社長会見を開いた。角南源五社長が10月30日に虚血性心不全で死去した石原プロモーション元専務・小林正彦さん(享年80)を悼んだ。
テレビ朝日系では派手なカーアクションや爆破シーンで知られるドラマ「西部警察」の制作に、小林さんは携わっていた。また04年に開局45周年記念として放送された、石原慎太郎氏原作の「弟」の制作にも尽力した。業界では「こまさ」の愛称で親しまれた名物専務だった。
角南社長は「私が入社した1979年、西部警察シリーズが始まっておりますが、30年以上、当社の番組制作に尽力していただきました」と哀悼の意を述べた後、「印象深いのはテレビ朝日開局45周年ドラマスペシャル『弟』でございます」と挙げた。同局の早河洋会長と小林さんの「切っても切れない関係」(角南社長)から企画が実現した作品だとも紹介した。
「5夜連続で平均視聴率24・2%という記録はいまだに誰も超えられない快挙だと思っております。その『弟』の勢いが、その後のテレビ朝日躍進の原動力の一つになっていくことは間違いないと思っております」と小林さんの功績を「本当にありがたいです。深く感謝すると同時にご冥福をお祈りしたいと思います」と重ねて感謝した。