作詞家の三浦康照氏が死去…冠二郎、藤あや子が恩人を偲ぶ 「むらさき雨情」
日本コロムビアが29日、作詞家の三浦康照氏が20日に腸閉塞と肺気腫により亡くなったと発表した。90歳だった。故人の意向で近親者のみの密葬で、葬儀を済ませている。三浦氏の弟子である歌手の冠二郎、同氏による多くのヒット曲を歌った藤あや子が故人を偲ぶコメントを報道各社に寄せた。
1964年に師事した冠は67年に「命ひとつ」でデビューした。「今まで53年間、ずっとお世話になってきました。三浦先生と先に亡くなった奥さまと3人4脚の旅でした。今回は突然のことで、動揺もしていますが、最近、病気がちでしたので、覚悟はしておりました。入院生活が長くなるよりは楽になったのかなとホッとしてもおります」と胸の内をつづった。
また、三浦氏が手掛けた「こころ酒」、「むらさき雨情」などヒット曲が多数ある歌手の藤あや子は「女性の気持ちをこんなにも素直に歌で表現してくださった作家の先生は、これまで出逢ったことがなかったと思います。藤あや子を儚くも艶やかに色染めてくださった三浦先生…。もうお逢いすることもできないと思うと、悲しくて切なくてやりきれません」と感謝と故人を惜しむ気持ちをつづった。その上で「今はただ…心から感謝の気持ちでご冥福を祈るばかりです」と故人を偲んだ。