56歳に見えない漫画家・荒木飛呂彦氏、秘けつは波紋?東京の水道水?
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる漫画家の荒木飛呂彦氏が30日、「ベストドレッサー賞」を学術・文化部門で受賞し、都内で行われた発表・授賞式に出席した。56歳には見えない若々しいルックスで会場をどよめかせた。
ドット柄のパンツに黒のジャケットというスタイルで登壇した荒木氏は「今日は特別におしゃれしてきました」。だが、若々しい見た目は司会者に「何か打ってるんですか」と驚かれるほど。本人は「最近その質問ばっかり…。漫画の質問があまりないんですよ」と苦笑いしつつ、「東京都の水道水で毎朝顔を洗っています」と切り返していた。
実は、荒木氏が手がける「ジョジョ」シリーズには“若いまま”のキャラクターが存在する。「吸血鬼」や「柱の男」のような悪役は若さを保ち続け、彼らを撃退するエネルギー・波紋の使い手も「吸血鬼」ほどではないが、一般人よりは若さを維持できる。ファンの間では「荒木先生は実は吸血鬼なのでは…」などの笑い話が展開されることもある。
式典後の取材でも「若さ」についての質問が飛んだ。同じく「ジョジョ」シリーズで登場する「スタンド」を使えるから若いのではと水を向けられると「それは読者が言ってるだけで、僕はひと言も言ってない」と苦笑い。ただ、「波紋エネルギーは?」とたたみかけられると「あるかもしれない」と応じ、やり取りを楽しんでいるようだった。
表彰式では朝10時から始業し、月曜日から木曜日まで仕事をして、金、土、日はオフにするという生活を取り入れていると紹介された。これには、「少年ジャンプの先輩方がそういう(生活をしていた)。秋本(治)先生(「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者)を見習っております」と恐縮していた。