流行語大賞に「神ってる」…ネット発で流行 「アモーレ」もトップテンに
年末恒例の「2016ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識)が1日、発表され、25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープを表現した「神ってる」が年間大賞を受賞した。受賞者は緒方孝市監督と鈴木誠也外野手。トップテンには今年の不倫スキャンダルを象徴する「ゲス不倫」、サッカー日本代表・長友佑都選手が恋人の平愛梨を表現した「(僕の)アモーレ」、ピコ太郎の「PPAP」、ほかに「ポケモンGO」などが選ばれた。
「神ってる」とは、もともとネット上で広まっていた言葉だが、神がかった活躍を見せた鈴木選手を表して、緒方孝市監督が「神ってる」と評したことから、一気に“国民的流行語”となった。鈴木選手は6月17日、18日のオリックス戦でNPB史上10人目となる2試合連続サヨナラ本塁打を決め、翌19日にも決勝アーチを放つなど、3試合連続決勝弾をマーク。この活躍に、緒方監督が勝利インタビューで「今どきの言葉で言うなら、“神ってる”」と称賛し、一気に広まった。
選考委員の1人、「現代用語の基礎知識」編集長の清水均氏は「ネット用語の『神ってる』をこともあろうにプロ野球の監督の口から聞くことになるなんて。言葉は時代の変化をおしえてくれます」と“ネット発”の流行語に驚きを隠さず。
同選考委員で、女優の室井滋は「先行きに少なからずとも不安を抱えているひとりとして、私としては『(僕の)アモーレ』や『神ってる』のようなホンワカ夢のある新語を応援したいと思う」とコメントを寄せている。
なおトップテンに選ばれた豊洲市場移転問題の「盛り土」に関しては、受賞者が辞退している。
【トップテン】
■神ってる(年間大賞) ■ゲス不倫 ■聖地巡礼 ■トランプ現象 ■PPAP ■保育園落ちた日本死ね ■(僕の)アモーレ ■ポケモンGO ■マイナス金利 ■盛り土