窪塚洋介 主演米俳優は「傍若無人」…完成作見て「許せた」
俳優の窪塚洋介(37)が16日、兵庫県西宮市内で映画「沈黙 -サイレンス-」(来年1月21日公開、マーティン・スコセッシ監督)のスペシャルトークイベントに登場。本作がハリウッドデビューとなる窪塚は、主演を務めた米俳優のアンドリュー・ガーフィールド(33)との間に“しこり”があったことを明かした。
アンドリューを「彼はメソッド俳優といって、寝ても覚めてもその役でいるっていう方法をとる役者さん」と紹介した窪塚。その上で「ただ現場で、(喉を指さして)ここまで(怒りが)でかけたってのはありました、正直。もう言っちゃおう。これはっていうくらい傍若無人というか、座長としてあるまじき行為が後半に従って増えていった」と振り返った。
さらに「(アンドリューは)クレームみたいに、自分のうまくできなかった演技を僕らのせいにする。『日本のアイツらの、役者のきっかけが悪いからこんなことになってるじゃねーか』と(いう感じに)」と裏側を暴露した。
それでも、窪塚は2日前に完成した映画を見た際にはアンドリューに対する印象が変わったという。「それ(現場での振る舞い)すら許せるほどの臨み方をしていたんだなと。作品を見てもらえれば分かると思います」。窪塚は「(完成した作品を見て)すべて許せました」と付け加えることも忘れなかった。
同作は、江戸時代初期の幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎が舞台。窪塚は踏み絵に屈するキチジローを演じた。作家・遠藤周作の同名小説が原作で、巨匠スコセッシ氏が監督を務めた。