島木譲二さん死去 清原和博氏にポコポコヘッド伝授していた

島木譲二さん(奥)が伝授した清原氏のポコポコヘッドに一同が大爆笑=2006年3月10日撮影
左から島木譲二、清原選手、池乃めだか=2006年3月10日撮影
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 上半身裸になって自らの胸を連打する「大阪名物パチパチパンチ」や、灰皿で頭を叩く「ポコポコヘッド」など体を張ったギャグで吉本新喜劇の屋台骨を支えてきた俳優・島木譲二さんが16日午前9時6分、脳溢血のため入院先の大阪市内の病院で亡くなった。72歳。所属の吉本興業が発表した。兵庫県尼崎市出身。2011年1月から体調不良のため、休養していた。

 島木さんのギャグ「大阪名物パチパチパンチ」や「ポコポコヘッド」は、吉本新喜劇を代表するギャグとして、関西では絶大な人気を誇った。島木さんは吉本新喜劇で、さまざまな分野で活躍する人たちと共演を果たしている。2006年3月10日には、オリックス選手と共演。当時、オリックスに在籍していた清原和博氏に「ポコポコヘッド」を伝授している。【以下、06年3月11日付け本紙より】

 「よしもとプロデュースBSミックスモダン大作戦 NGKにバファローズがやって来た!」が10日、大阪市内の「なんばグランド花月」(NGK)で行われた。吉本興業と業務提携しているオリックスの中村勝広監督(56)や清原和博内野手(38)らも出演。昼間のオープン戦では2タコに終わった清原は、新喜劇のコーナーで4度もズッコケるなど、800人の観客を大いに沸かせた。

 豪快にコケた。イベントのメーンである新喜劇の終盤。吉井演じるヤクザらからオリックス選手に扮(ふん)したランディーズ・中川を救うヒーローとして、清原は“オリックス・清原選手役”で登場した。タレントの軽妙なボケに、お約束のズッコケを披露したあとは2度ほどコケるチャンスを逃したものの、そこから関西人の血が騒いだ。

 池乃めだかの「オレがネクタイをほどいたらな…身長と同じや」とのネタに全員がコケるシーンでは、背番号5が見えるほど前のめりに。パチパチパンチで「怖いやろ」とすごむヤクザの用心棒役・島木譲二とのカラミでは「怖ないわ!」と頭に強烈な平手打ちだ。

 さらには、球団職員役のランディーズ・高井から「今年のチームのテーマを言うたってください」と振られて「何やったっけ?」と台本を忘れた一言に、客席はドッカン。自らもコケて再びドッカンと、オチまでつけてしまった。

 「一緒にコケたい」と宣言していた通り、合計4度ズッコケた新喜劇デビュー。イベント冒頭部のトークショーでも「優勝して大西や北川とかを道頓堀の川に放り込む」と大阪市の条例違反スレスレの公約をぶち上げるなど、会場は爆笑の渦に包まれた。

 「本当にすごく楽しみにしてました。うまくコケれたし、島木さんの頭を叩かせてもらいましたし…これでバッティングもよくなれば最高です」。イベント後の会見でも見事にボケをかますと、その島木からは灰皿をプレゼントされてポコポコヘッドも伝授された。

 昼間のヤクルト戦は2タコに終わったものの、11日の巨人戦には早出特打も敢行した上で4番・一塁で4打席出場が濃厚。爆笑の連続だったこの夜同様、バットでも主役を張る。

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