たけし、巨泉さんはテレビ業界の「先駆者だった」 「番組で釣りやってゴルフやって」
タレントのビートたけしが25日、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル たけし&爆笑問題の2016をザワつかせた30人」に出演し、今年7月に亡くなった大橋巨泉さん(享年82)について「先駆者だった」とテレビ業界に置ける存在の大きさを語った。
たけしは、巨泉さんが司会を務めて人気となった「11PM」を例に挙げ、「今で考えりゃ当たり前のことが、当時はひんしゅく買いながら作って。司会者なのに、横にバニーガール立たしちゃって。釣りやって、ゴルフやって、マージャンやって。“何で単なる娯楽をテレビでやっているんだ”って言われたのに。今じゃ(テレビ番組で)24時間マージャンやっているじゃん」とテレビ業界の開拓者だったと評した。
「何でも時代背景というのがあって、巨泉さんの時代はテレビの創生期で、ワーと勢いがあった。運がいいんだ。石原裕次郎さんも映画の最盛期だった。美空さんもそう。長嶋、王さんも、メジャーリーグがまだ全然、侵透してなくて、巨人、阪神だった」と、時代がタレントを作ると分析した。
さらに続けて、「どう考えたって長嶋さんよりイチローの方がバッティングがうまいに決まってる。ただ、人間の運不運は、その時代背景があって、そこでうまく生きられた人が当たる。漫才ブームの時だって6組しかいないんだから。それでグルグル回して。運なんだ。オイラのころの漫才と今の漫才を比べたら、断トツに今の方がおもしろい。だけど、オイラの方が受けてた。どの時代に生きたかなんだ」と独特の表現で、なぜ巨泉が受け入れられたのかを解説した。
最後は、若き日の巨泉さんを振り返り、「あの顔でモテるんだ。太ったどら焼きみたいな顔して」と笑いを取ることも忘れなかった。