香取 あふれる涙を必死にこらえ、上を見上げる 肩で大きく息

 今年12月31日に解散するSMAPのレギュラー番組、フジテレビ系「SMAP×SMAP」の最終回「20年間、ありがとうございました」が、26日午後6時半から5時間特番として放送された。

 番組のラストで、5人が代表曲「世界に一つだけの花」を歌唱。メンバー最年少の香取慎吾(39)は、涙があふれるのを必死でこらえながら歌い続けた。

 1番は前を見据えて歌い続けた香取だが、2番で歌い出しのソロパートに入る前、しきりに上を見て、涙をこらえるしぐさをみせた。

 ソロパートを歌い終わった後も再び上を向き、口を少し開けて、感情が沸き上がるのをこらえる様子。歌い終わってしばらくの沈黙では、大きく肩で息をした。

 歌い終え、長いお辞儀が終わってからも上を向き、涙がこぼれるのを必死で止めた。そして、最後の5人での歌唱をかみ締めるように目を閉じ、スタッフの拍手に聞き入った。

 5人はおそろいの紺地に黒いフラワーレース付きのスーツ、黒いエナメルの靴。襟元には、衣装のレースに合わせた黒い花をつけていた。白いバックで花を敷き詰めたステージの上で、最後の1曲を歌い上げた。

 最後に別れの言葉はなく、沈黙の後、メンバーが深々と頭を下げた。ステージに幕が下りても頭を下げ続け、のべ1分半。これが彼らからの“別れのあいさつ”となった。

 1988年に結成した国民的グループのラストステージ。28年の歴史に幕を閉じた。最終回にメンバーは生出演せず、VTRで振り返る内容。ラスト歌唱と最後の場面は12月1日に収録された。

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