KinKi語るSMAPへの恩 ファンに「僕らと同じように応援を」
「第67回NHK紅白歌合戦リハーサル」(29日、NHKホール)
初出場のKinKi Kidsが年内で解散するSMAPへの思いを語った。堂本光一は同じ出場歌手としての共演がかなわず、無念さをにじませていた。また、それほど知名度がなかったころ、SMAPのライブにゲスト出演した際、SMAPが「僕らと同じように応援を」とKinKiを応援する呼びかけてくれた思いやりを明かし、感謝した。
99年に企画コーナーで代表曲の一つ「フラワー」のサビを歌ったり、SMAPのバックダンサーを務めたりと、紅白に関わることは多かったが、結成20年目でようやく出演歌手としてステージに立つことになった。
光一は、SMAP解散については「もちろん後輩としても、すごく残念な気持ちは皆さんと同じようにあるんですけど」と切り出し、「本当は僕らの望みとしても、あくまでも望みですけど、僕らも今年初めて紅白に出させていただけるので、その場で、ご一緒する機会があれば、とてもすてきなことだったなと思うんですよね」と吐露した。
SMAPのツアーに帯同することも多く、演目のうち、ワンコーナーをKinKi Kidsが担当させてもらうことがあったという。そこで「すごく先輩からの忘れられない言葉」(光一)があったと紹介した。
SMAPは、先輩グループの光GENJIのライブに帯同してワンコーナーを担当しており、その時、光GENJIファンはトイレのため席を立ってしまう人がいたという。同じような思いを後輩のKinKi Kidsにさせまいと、SMAPは「僕らと同じようにKinkiのことも応援してあげて」とステージ上からファンにお願いをしてくれたと光一は感慨深げに振り返った。
舞台袖からその模様を見ていたKinKi Kidsの2人は感激した。剛も「僕たちもそういう風な存在に後輩のためにいつかならなきゃいけないんだな」と決意を新たにしたと当時を振り返った。SMAPを先輩というよりも「お兄ちゃん」と表現し、「自然とお兄さんたちからはステージのことだったり、エンターテインメントのことだったり、スタッフへの思いやりだったり、いろんなことをたくさん教えていただいたなと。本当に大きな存在なので、存在は変わることなく、僕たちはお兄さんたちのことを尊敬し、愛していくのだろうなと思います」と最大限の敬意を表した。