大相撲界から歌手に転身した元大関・増位山（三保ヶ関親方）の増位山太志郎（６８）が２４日、都内で新曲「酒みれん」の発売記念イベントを開催。春場所で腕と胸を負傷しながら劇的な優勝を遂げた稀勢の里について「ケガは大丈夫じゃないかな」と、専門家目線で問題ないとの見立てをした。

　『左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷』で約一カ月の療養が必要と診断されたことについて「幸い断裂していなかった。断裂していたら患部はヘコむ。また患部が青いアザになっていたのも、内出血が止まっているということ。もう稽古もしているんじゃないかな」と、長年の経験から長引くことはないと予想。「ケガしながら優勝。ドラマを作ってくれた。相撲界は盛り上がっているし発展していってほしい」と今後にも期待した。

　この日は、都内のバーでバーテンダーに扮（ふん）し新曲タイトルと同じ「酒みれん」という名前のオリジナルカクテルを作りふるまった。バーテンダーの服装には「化粧まわしを着けているみたい」と言いながらも「意外にイケているかも」とドヤ顔をみせた。

　会場には車を運転してきたため、自分で飲むことはできなかったが「お酒は昔はよく飲んだ。１日で４～５升くらい。（これまでの人生では）普通の人が一生で飲む分の数回分は飲んだな」と振り返った。

　相撲界にいた当時は、同部屋の力士や親方衆と忘年会を開催したが「あいつに負けない！と競争で飲んで、大酒になる。それでおかみさんたちからクレームがあり、忘年会は１回限りで終わりました」とのエピソードも明かしていた。