綾小路翔 ももクロに感謝 氣志團解散危機、ぶっちゃけた
6人組“ヤンク・ロック”バンド・氣志團が、2年8カ月ぶりのシングル「週末番長」をリリースした。2001年に「One Night Carnival」で衝撃のデビューを飾って以来、独自のポジションで音楽界を盛り上げてきた異色バンドの団長、綾小路翔(年齢非公表)を直撃。解散危機や二代目ボーカルの加入計画など、アクセル全開のぶっちゃけトークが飛び出した。
もう解散かもしれない…。団長・綾小路が、最悪の状況を想像した日々が新曲につながった。
01年にデビュー曲が大ヒット。04年には東京ドームで公演し、NHK紅白歌合戦に初出場した。順風満帆と思いきや、06年に一時活動を休止。09年に再始動するも、バンドはバラバラだったという。
「もう一度、頑張ろうと6人が集まったんだけど、みんなの目標が定まってなくて、無理して続ける必要ないんじゃないかなと思ってたんですね。メジャーデビューして、ライブハウスからホールだ、アリーナだ、ドームだ、紅白出るんだ、って、ある種のピリオドの向こう側に行ってしまった」
救ってくれたのは、ももいろクローバーZだった。11年の対バンライブでももクロの全力パフォーマンスとぶつかり「自分たちの中途半端なプライドなんてどうでもいいとメンバー全員が感じることができた。結成22年目ですけど、ももクロとの出会いが、ここまで自分たちの活動を長続きさせてくれたと恩を感じてます」とうなずく。
目の前のことに全力を尽くそうと、目標を細分化。2012年からは、毎年夏に開催する主宰の野外フェス「氣志團万博」を1年のゴールに決めた。
「毎年、氣志團万博まで駆け抜けよう、と。次は2021年のデビュー20周年まで頑張ろうと思っていて、変な話、そこでやめてもいいかなと思ってるんですよ」と、3年後を1つの区切りにしているという。
新曲「週末番長」では、つらい平日を乗り越え、週末にはじけようと歌う。「1年や1カ月は長い。もっと近いところ、週末にゴールを設定した方が楽しめるんじゃないかって思いを込めました。週末まで頑張れば、氣志團がお前らを癒やすぜ、って」。かつて目標が見えなくなってしまった経験が、曲に昇華された。
今後の展望を聞くと「真剣に悩んでいるのは、メンバーでいくのか、プロデュースに専念するのか。メンバーをやめたら絶対に売る自信があるんですよ。少なくとも二代目ボーカルを入れれば、いける気がするっていうか」と衝撃告白した。
「プロデューサー目線のオレが問いかけてくるんですよ。『お前はこのただ楽しいだけの氣志團でいいの?』って。あと3年で決めます。でも、まずは週末を楽しみます」。氣志團の大変革にさらりと触れながら、あっはっはと大笑いした。