高橋源一郎氏、幻冬舎社長へ「トップとしてこれはない」部数をSNS公表、見城氏は謝罪
作家の高橋源一郎氏が17日、ツイッターを更新し、幻冬舎の見城徹社長のツイッターに対し「出版社のトップとして、これはないよ」と苦言を呈した。見城社長は、16日にツイッターで作家・津原泰水氏が幻冬舎で出版した本の部数を明らかにしていた(現在は削除)。
見城社長はツイッターで、作家の津原泰水氏と津原氏の著作の文庫化を巡って言い合いを続けていたが、その中で見城社長は「津原さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版を躊躇しましたが担当者の想いに負けてOKを出しました。初版5000部、実売1000部も行きませんでした」と部数を明らかに。さらに2冊目に関しても「実売1800」と具体的な数字を挙げていた。
これに高橋氏はツイッターで「見城さん、出版社のトップとして、これはないよ」と切り出し「本が売れなかったら『あなたの本は売れないからうちでは扱わない』と当人に言えばいいだけ。それで文句を言う著者はいない」と、作家本人に直接「売れない」と告げることは何の問題もないと指摘。
それをSNSで部数をオープンにしたことに「『個人情報』を晒して『この人の本は売れませんよ』と触れて回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが」と強く抗議していた。
これを受け、見城社長はツイッターで「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした」と謝罪した。