上沼恵美子 千里・万里時代に「ガラの良くない」現場に…空気で分かった
タレントの上沼恵美子(64)が1日にABCラジオで放送された「上沼恵美子のこころ晴天」(月曜、正午~)に出演し、姉妹漫才コンビ海原千里・万里として活動していた10代のころに「黒い背広の方」が多数並ぶ「ガラの良くない」集まりにテレビ局のプロデューサーの依頼で参加したことがあると明かした。上沼は詳細は知らされずに現場へ行き、着いた瞬間に「いてはいけない場所」だとすぐに分かり、帰ることにしたと明かした。
番組には吉本興業の芸人・シャンプーハットてつじも出演。上沼は「吉本も大変やな」として「闇営業問題」に触れ、自身の経験談を語った。
「千里・万里時代の若かったころ、17、8歳のとき」として、テレビ局のプロデューサーから「ビルの落成式に行って下さい」と依頼されたことを明かした。信頼している人物だったことから上沼は引き受けた。直営業ではなく、事務所を通した依頼だった。
現場に行くと、多くの芸人や国会議員もいたという。上沼は「姉と2人で車を降りたんです。黒い背広の方が17、8人並んでいたんです。私はそういうの敏感なんです。完全にガラが良くない」と言葉を慎重に選んだ。
てつじが「空気で」と補足すると、上沼は「空気で分かります。今回のスリムクラブの話は知りませんけど、まったく分からなかったということだと思います」と自身の番組に出演したこともあるコンビを思いやりつつ、「丸わかりでした。着いたら」と自身は即座に分かったと述べた。上沼は姉に「おねえちゃん、帰ろ」と言ったという。「嫌な予感というか、こんなとこに顔出したらあかんと思って」と振り返った。
上沼がタクシーを呼んでほしいと依頼。するとしばらくして「一番、偉いらしい人」がやって来たという。その人物は黒いスーツを着た若い男たちに次々と暴力をふるった。上沼は「立ってる黒の背広の人たちを殴る蹴る、ひっぱたく。ソファを投げる。びっくりして固まって。十代だもん」と話した。てつじは「そうやって上沼さんたちに圧力をかけた」と推測した。
「偉い人」は、上沼が帰りたい理由が若い男たちによる失礼があったと決め込み、「ねえさん方、ご迷惑をおかけしました!」と謝罪の言葉を述べた。上沼は「いいえええ!失礼なんかありません!」と声を震わせて再現。「偉い人」から「顔を出してほしい」と懇願され、どうしようもなく1、2分ほどそのようにしたという。帰り際、「偉い人」は竹の皮でできた名刺をくれたという。
上沼は「ほんまに怖かった。最近の騒動で思い出した」と振り返った。