れいわ山本代表「NHKをぶっ壊す」なんて言ってる場合じゃない 報道姿勢を問題視
れいわ新選組の山本太郎代表は1日、都内の新宿駅西口で「街頭記者会見」を行った。次期衆院選に向け「(10月の)消費税10%で悪い影響が出ないうちの今秋~年明けか、来年の五輪後という話もある。いずれにしても、もう衆院選の準備は始まっている。候補者100人、1円からの寄付で10億円以上を集めたい」と政権交代の実現に意欲を示した。
今回の参院選比例区の全候補155人中、ダントツの最多99万票以上を獲得しながら、ALS患者の舩後靖彦氏と重度障害者の木村英子氏を特定枠に入れたことで自らは落選。2議員が初登庁したこの日、街頭に立った山本代表は「議員をやっていた時よりも、落選した今の方が忙しい。9月からは全国を回り、緩やかなネットワークを作っていきたい」と抱負を語った。
記者会見ではメディアと聴衆を同列に扱い、挙手した人からの質問に応じた。
「芸能界にいた山本さんは今の吉本興業の問題やテレビのことをどう思うか」との問いに、山本代表は「民放にとって、テレビは視聴者のものではなく、企業を宣伝するための箱。もちろん、現場で一生懸命頑張っておられる方はいらっしゃるが、テレビから流される情報の意味を考えなければならない。少なくともNHKに関しては『ぶっ壊す』みたいなことを言ってる場合じゃないなと思います」と発言。「NHKから国民を守る党」のフレーズを引用して会場の笑いを誘った。
山本代表は「NHKはお金を払って見たい、いいコンテンツを作って欲しい。ドキュメンタリーはいい番組がたくさんあるのに、肝心のニュース報道が最低です。1日中、予算委員会でグダグダの答弁をした安倍首相がちゃんとまともにしゃべってるように見せる“素晴らしい”編集をしている。事実を伝えていたただきたい」と、受信料を問題視する以前に、NHKの報道姿勢に苦言を呈した。